【絶不調】試合を支配しながらも勝てないアタランタ【第8節アタランタ対サンプドリア】

アタランタは開幕戦に勝利して以降、勝てない試合が続き降格圏に近い順位にいる。クリスタンテ、カルダーラ、スピナッツォーラこあたりは抜けたが、サパタやパシャリッチ、リゴーニなどある程度の戦力は加入している。ガスペリーニ就任以来安定した強さを発揮しているアタランタは、今季なぜ勝てないのだろうか。

一方サンプドリアは今季も好調で、開幕戦(2節のウディネーゼ戦)こそ負けてスタートしたが、その後はナポリに勝利したりとジャンパオロのサンプドリアも安定した強さを発揮している。今夏加入した、ローマでは活躍できなかったデフレルがかなりいい活躍をしている。

近年の成績を考えるとかなり不調ともとれるアタランタは、しかしピッチ上では十分強さを見せていた。



・アタランタのプレッシング

アタランタのシステムは3-4-1-2、サンプドリアは4-3-1-2でどちらもおなじみのシステム。アタランタといえばハーフコートマンツーマン&最終ラインでの数的優位確保が徹底されているチームだ。システムの噛み合わせとしては、サンプドリアの2CBに対して2トップ、中盤3枚にはパシャリッチ含めた中盤の選手ががっつりマンツーマン、SBにはWBが上がって対応、トップ下のカプラーリにはパロミノが飛び出していく形で、トロイとマジエッロが2トップをケアすることになる。しかしこれだと、最終ラインで数的同数なので少し工夫をする。

サンプドリアのビルドアップ時、アタランタのWBはサンプドリアのSBに対して少し距離を取る。中→中へ通させないようにコースを限定させながらプレスをかけて、浮いているように見えるSBへとパスを誘導する。

SBへとパスを誘導すると、ボールサイドのWBが猛スピードでプレッシング。密集させてサイドでスペースを奪い、ボールを取ってカウンターに持っていきやすい形になる。このとき逆サイドのWBは少し下がり、最終ラインに取り込まれるような形になり、数的優位を確保。逆サイドへと展開されたら、WBの動きも逆になる。

アタランタはサンプドリアのプレスを誘発しつつ、デ・ローンが逆サイドに展開して、サイドのコンビネーションで崩すという形ができていた。

しかし、アタランタはサイドからのコンビネーションで崩して決定機を迎えても、誰も決めきれず。ある程度アタランタが試合の主導権を握りながらも前半は0-0のまま折り返した。

・セットプレーで失点

後半も両チーム変わらず、アタランタが勢いよく攻める展開。パシャリッチに代えてイリチッチを投入したりと攻撃的な選択をしながらも、最後のゴールへ押し込むワンタッチが足りないアタランタ。サンプドリアはドローでもOKな雰囲気が流れ出す。しかしアタランタが押し込む時間が続いたあと、なんとかコーナーキックを得たサンプドリア。ゾーンで8人で守るアタランタに対して、サンプドリアは3人程度がエリア内で勝負。ボールしか見ずに、まったく競り合う気もなかった交代出場のバロウがフリーにさせたトネッリがヘディングで決めてサンプドリア先制。試合の主導権を終始握りながらも決めきれず、結局セットプレーで点を取られてしまい、そのまま試合は0-1で終わった。

・おわりに

試合内容自体は全然悪くないのだが、なぜか決めきれないアタランタ。最後セットプレーで失点して負けてしまうあたり、チームがうまくいってないのが表れていた。これで降格圏と勝ち点差1の17位。代表ウィーク明けからの3連戦(キエーヴォ、パルマ、ボローニャ)で巻き返しを狙いたい。サンプドリアは安定の5位だが、こちらは代表ウィーク明けからサッスオーロ、ミラン、トリノ、ローマと厳しい試合が続く。昨季はリーグ戦中盤以降調子を落としてしまったが、今季はキープできるか注目だ。